創立15周年記念

第28回定期演奏会
the 28th concert

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以降

平成13年12月2日(日)
りゅーとぴあ コンサートホール

指揮:小林 禎

 

ゲスト(客演指揮)
作曲家・編曲家・糸魚川吹奏楽団常任指揮者
建部知弘氏

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プログラム 


第1部 クラシックステージ(指揮:小林 禎)
ロバート・シューマンの主題による変奏曲 R.ジェイガー作曲   解説
歌劇「椿姫」より
プロンヴァンスの海と陸、花から花へ
G.ヴェルディ作曲   解説
リチャード3世より
1.Prelude、8.Bosworth Field、9.Finale
W.ウォルトン作曲   解説

第2部 クラシックステージ(指揮:建部 知弘)
ダンス・セレブレーション 建部知弘 作曲   解説
間奏曲(創立15周年記念委嘱作品) 建部知弘 作曲   解説
ケルト民謡による組曲
1.March、2.Air、3.Reel
建部知弘 作曲   解説

第3部 ポップスステージ(指揮:小林 禎)
ルパン3世
サザエさん
「千と千尋の神隠し」より〜いつも何度でも〜
ジャパニーズグラフィティー6

楽曲紹介 


ロバート・シューマンの主題による変奏曲R.ジェイガー)
 R・シューマン(1810-1856)は、ピアノ独奏曲「子供の情景」でも知られるドイツの作曲家です。「楽しき農夫」は彼のピアノ曲集「子供のためのアルバム」の中の一曲で、メロディーは必ずどこかで耳にしたことがあるはずです。その「楽しき農夫」の主題を基にした6つの変奏曲となっています。
 アルトサックスによるテーマから始まり、第1変奏では、フルートやオーボエなど独奏楽器により各変奏が次々に現われ、続く第2変奏はフルートが変奏を受け持ちます。第3変奏はリズムの自由に動く変奏になっており、第4変奏は旋律と複雑な音程の変奏、第5変奏で狂詩曲風な旋律をゆがめた変奏、第6変奏が主題のリズミックな変奏となっています。
 ピッツバーグのノース・ヒルズ高校バンドの委嘱により作曲されたこの曲は、ジェイガー自身のお気に入りの作品の一つであったと言われています。

歌劇「椿姫」より
プロンヴァンスの海と陸、花から花へ(
G.ヴェルディ)
 歌劇『椿姫』は、ヴェルディ(1813-1901)による1853年初演の作品です。19世紀のパリを舞台に、高級娼婦と田舎の青年の恋物語をテーマとして取り上げたことで、当時はセンセーショナルな作品として扱われました。
 『椿姫』と言えば、結婚式などでもよく歌われる「乾杯の歌」があまりにも有名ですが、今回ウインドでは2曲のアリア「プロヴァンスの海と陸」「花から花へ」を演奏いたします。
 「プロヴァンスの海と陸」はパリに出て、自分の気に入らない女性と愛し合ってしまった息子を故郷プロヴァンスへ引き戻そうとして説得する父親、ジェルモンのアリアです。バリトンの豊かな歌声をソロ・ユーフォニアムが朗々と演奏します。
 「花から花へ」は、主人公である娼婦ヴィオレッタのアリアです。青年アルフレードの純情な思いに心打たれ、胸につけた椿の花を渡し再会を約束した後、愛の目覚めを感じつつもそれを否定し快楽に生きようとする自分の心の乱れを歌います。遠くから聞こえて来るアルフレードの優しい声をホルンが印象深く演奏します。
 2001年はヴェルディの没後100年にあたります。今年は各地でヴェルディの曲が数多く演奏されました。『椿姫』を始め、『リゴレット』『運命の力』など年末を彼のオペラ鑑賞で過ごしてみてはいかがでしょうか。

リチャード3世より
1.Prelude、8.Bosworth Field、9.Finale (
W.ウォルトン)
 14〜15世紀、イギリス。王位を手にするためにあらゆる手段を投じて身の回りの者達を殺害していくリチャード。王位は継承したものの国民の不信感は募り、リチャードを倒すべく国のあちこちで兵が挙がる。それに対抗するためリチャードも挙兵するが、彼の元にはそれまで殺害した人々が亡霊となって現れ呪いの言葉を吐く。悪事は長く続くはずがなく、戦闘中にリチャードは殺されてしまう…。

 シェイクスピア作品である『リチャード三世』を1955年に映画化したこの作品は、R.オリヴィエ監督によるシェイクスピア映画三部作の3作目にあたります。『ヘンリィ五世』『ハムレット』を含む全ての映画音楽をウォルトンが手掛けています。ウォルトンは元々クラシックの作曲家ですが、数多くの映画音楽も手掛けていました。彼の作品の特徴は映画音楽であっても重厚で独創的な雰囲気をそのまま残していることです。 
 今日は、華やかなファンファーレで始まる「前奏曲」、壮絶な戦闘を繰り広げた「ボスワースの戦場」、そして「フィナーレ」を演奏します。

ダンス・セレブレーション(建部知弘作曲)
 この曲は、糸魚川吹奏楽団の常任指揮者でもある建部知弘氏が、団創立25周年を記念して昨年、作曲したもので同団において初演されました。
 新世紀を迎えると言うことで、華やかでテンポの速い曲に仕上げられたこの作品について、建部氏本人は、次のように語っております。
『曲は、最後までテンポを変えずに一気に終わる、短くて単純なものですが、私が吹奏楽を始めた頃に親しんだアメリカの作曲家(C・カーターなど)への憧憬があります。また、曲名にある「ダンス」は、3/4拍子を中心に書かれていると言うことと共に、「実は、私は踊りたかったんだ!」と言う、作曲当時の自分の心境が反映されています。』(「饗宴」 プログラムより) 
 新潟ウインドオーケストラ創立15周年祝賀演奏会(セレブレーション)、第2部の幕開けにぴったりな曲です。

間奏曲(建部知弘作曲)
 この曲は、新潟ウインドオーケストラ創立15周年を記念して、新潟県出身の作・編曲家建部知弘氏に作品を依頼したもので、本演奏会が初演となります。

ケルト民謡による組曲 1.March、2.Air、3.Reel (建部知弘作曲)
 ケルトとは、ヨーロッパ中部で発祥したとされる民族をいい、ヨーロッパの農耕民族を征服後、アイルランドへも移動して行き、アイルランドで先住民族を統合したケルト文化をつくりあげました。現在でも残っているその独特な文化は、世界的にも大きな注目を集めつつあり、色々なシーンで影響を与えています。
 音楽で言えば、本日演奏するこの曲もケルト音楽を題材としています。アイルランドやスコットランドに伝わる伝統的な音楽のことケルト音楽といい、特徴的な楽器はフィドル(バイオリン)、アイリッシュフルート、アコーディオンなどがあります。他にも独自の民族楽器とリズムを用いた躍動的な音楽から親しみやすいメロディーのものまでいくつかの独特な形式があり、例えば「エア」とは、ゆったりとしたテンポで演奏される器楽曲、「リール」は、テンポの早い4/4拍子の演奏になります。
 また、ケルト音楽と一緒に繰り広げられるタップダンス「リバーダンス」は、近年日本でも人気があり、あの、映画「タイタニック」の一場面にも登場していました。独特なリズムと、踊り出したくなるようなケルト音楽に合わせて、腰に手をあて、上体を動かさずにタップを踏み、シンプルながらも激しく鮮やかなダンスは、総合的なケルト芸術とも言われています。

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