第32回定期演奏会
the 32nd concert

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平成15年11月30日(日)
りゅーとぴあ コンサートホール

指揮:小林 禎

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プログラム 


第1部 クラシックステージ
自由の肖像 S.ライニキー作曲   解説
音詩『冬山に逝ける若者への祈り』 岩河三郎作曲   解説
『無伴奏パルティータ第2番ニ短調BWV1004』より「シャコンヌ」 J.S.バッハ作曲   解説

第2部 クラシックステージ
劇的物語『ファウストの劫罰』より H.ベルリオーズ作曲   解説
バレエ『スパルタクス』より A.ハチャトゥリアン作曲   解説

第3部 ポップスステージ
勝手にシンドバッド     解説
キャラバンの到着     解説
時の流れに身をまかせ     解説
ディズニー・プリンセス・メドレー     解説

楽曲紹介 


自由の肖像S.ライニキー)
 スティーヴン・ライニキーは、映画音楽やミュージカルのアレンジャーとして活躍し、吹奏楽の世界でもここ数年急速に注目されてきている、アメリカの若手作曲家です。
 この曲は、トランペットのファンファーレで始まり、テーマの部分はさわやかに小気味よいスネアドラムのリズムにのせて演奏されます。中間部は、木管楽器によるゆったりとしたフレーズが進んでいき、クライマックスへと向かいます。ライニキーのオリジナル作品では『セドナ』や『ホープタウンの休日』などが有名ですが、どの曲も親しみやすく、気分が明るくなる曲ばかりです。ダイナミックで印象的なこの曲も例外なく、演奏会のオープニングに最適の曲と言えるでしょう。

音詩『冬山に逝ける若者への祈り』(岩河三郎
 ここは、滅多に人が近づかない冬の山。毎年この季節は雪に覆われています。ふと、山の麓に目を向けるとそこに若者がいました。いつもは吹雪のため登山するのは不可能ですが、今日は珍しく雲一つない晴れ間が広がっています。若者はこれを絶好のチャンスだと思い、登山をする決心をします。全ての準備を整え登山を開始しました。もちろん雪は深かったものの、天候に恵まれ順調に頂上までたどり着きました。しかしそれは地獄へのカウントダウンだったのです。若者が下山を始めると次第に風が強まり、雲は厚みを増し、辺りは暗くなりました。そのうえ雪が若者の体温を奪い、ついに・・・。
 この後、若者がどうなってしまったのかは曲を聴いて想像してみて下さい。
 作曲者である岩河三郎は、富山県出身で東京音楽学校(現東京芸術大学)声楽科を卒業し、その後作曲に転じ、数々の合唱曲を書いています。新潟県に関係する曲としては、三川村を襲った「羽越大災害」をテーマとした合唱組曲『阿賀野川』が有名かと思われます。音詩『冬山に逝ける若者への祈り』においては、昭和43年に日本吹奏楽指導者協会作曲コンクールで1位入賞し、第2回笹川賞を受賞しています。

『無伴奏パルティータ第2番ニ短調BWV1004』より「シャコンヌ」J.S.バッハ)
 「シャコンヌ」は、ヨハン・セバスチャン・バッハ(1685〜1750)が、1720年に作曲した『無伴奏ヴァイオリンソナタとパルティータ』のパルティータ第2番の終曲で、ソナタ3曲、パルティータ3曲の内最も有名です。
 この曲は、スペインに起源を持つ緩やかな3拍子の舞曲で、形式的には、4小節または8小節の和声進行に基づく変奏曲形式です。バッハはこのシャコンヌを8つの和声による和声進行をもとに、創意工夫に富んだ変奏を何度も繰り返すことによって、霊感に満ちた崇高な音楽に作り上げています。また、バッハは単旋律楽器とされるヴァイオリンを和声的、多声的にあつかって、まるで独奏ヴァイオリンだけで伴奏を加えているように書いています。それは同時に和音を鳴らすことの難しいヴァイオリンにとっても、とても困難な連続した多くの和音を演奏することとなるため、演奏者にとって技術的にも音楽的にもとても難しい曲と言われ、ヴァイオリン音楽の金字塔でもあります。
 この曲はバッハの最高傑作の一つであり、そのまま独立した楽曲と見なした方が良いほどの長大なスケールと高い完成度を持った1曲なのです。
 今回の演奏は、ヴァイオリンではなく、吹奏楽の演奏と言うことで技術的な困難は少なくなりますが、和声的、対位法的な響きや線の絡みの美しさ、面白さを表現していくという難しさが更に要求されます。

劇的物語『ファウストの劫罰』より(H.ベルリオーズ)
 《ファウスト》は、古い伝承物語に基づいてゲーテが60年の歳月を費やし完成させた12,000行に及ぶ大作です。主人公のファウストは伝説上の魔術師ですが、一説には、16世紀に南西ドイツに実在した自然哲学者が原型であるといわれています。
 当時24歳のベルリオーズは、ファウストと悪魔メフィストフェレスの旅を描いたこの壮大な戯曲《ファウスト》に感銘を受け、1829年に『ファウストの八つの情景』を〈作品1〉として自費出版します。しかし、作品に納得がゆかず、楽譜を回収、撤回し、〈作品1〉という名誉も他の作品に譲ってしまいました。それから16年後『ファウストの八つの情景』は、『ファウストの劫罰』として蘇ります。
 劇的物語『ファウストの劫罰』は、『幻想交響曲』、『イタリアのハロルド』と並ぶベルリオーズの代表作で、以降のロマン派の作曲家に大きな影響を与えた曲でもあります。
 全体は4部から成り、独唱・合唱と管弦楽によるオラトリオ風の形態を採っています。初演は、1846年12月にパリのオペラ・コミークにて行われました。今日では、この中からいくつかの曲が独立した管弦楽曲として演奏されていますが、中でも「ハンガリー行進曲」は吹奏楽編曲での演奏も行われており、耳に馴染みのある曲と思われます。ハンガリーの国民的な行進曲をベルリオーズが管弦楽の為に編曲し、独立した作品として発表して好評を得ました。これに気を良くしたベルリオーズは、『ファウストの劫罰』を作曲する際に、もともと原作にはないハンガリーの場面を設けて取り入れたのです。この旋律は、ロマン派の作曲家リストの『ハンガリー狂詩曲第15番』としても広く知られています。
 本日は、この「ハンガリー行進曲」に加え、メフィストフェレスが物語のヒロイン、マルグリートに魔法をかけるために鬼火の霊たちを呼び寄せる「鬼火のメヌエット」の2曲をお送り致します。

バレエ『スパルタクス』より(A.ハチャトゥリアン)
 バレエ『スパルタクス』は、古代ローマ共和制の末期に起こった奴隷の反乱を題材にしています。
 当時、ローマの貴族の間では、特別に訓練した奴隷に真剣や槍を持たせて、一方が死ぬまで檻の中で決闘させ、それを観覧席から見物する、という残虐な娯楽が流行していました。反乱の指導者は、そうした過酷な死のゲームからの解放を希求する剣闘士スパルタクスでした。彼が中心となった反乱軍は極めて優れた戦士の集団であり、抑圧されていた奴隷や民衆も大挙して加わり次第に次第に大規模なものとなり、奴隷制度によって支えられていた古代ローマ体制の根幹をゆるがすものにまで発展します。相次ぐ正規軍の敗北にあわてたローマの支配者たちは、実力者のクラッススとポンペイウスを司令官とする大軍団を派遣し、ようやくこの反乱軍を鎮めることが出来たのです。
 作曲は、『剣の舞』で有名なアラム・ハチャトゥリアンで、1954年に完成しました。史実によるとスパルタクスは、トラキア(ルーマニア、ブルガリア地方)人であり、征服されたローマに奴隷として囚われていたのですが、ハチャトゥリアンはその地(黒海)の対岸に位置するコーカサスの出身であるため、この悲劇の英雄の運命に特別の思い入れがあったのかもしれません。ハチャトゥリアンの音楽には、壮大な古代ローマの印象はあまりなく、あふれるばかりのリズムと華やかで民族的な色彩感覚の広がりの中に、政治権力と民衆の対立を鮮明に浮かび上がらせています。しかもそれが、既成の音楽の形式にとらわれることなく、のびのびとした自然な感情の流れにそって描かれています。
 今年で生誕100年目を迎えるハチャトゥリアンは、生涯に3曲のバレエ音楽を書き残しています。その第2作に当たるこの『スパルタクス』は全4幕51曲から構成される大曲です。レオニード・ヤコプソンの振り付けにより、1956年、レニングラードのキーロフ劇場で初演されました。その後、再演を重ねるたびに、作曲者自身による改訂が行われ、現在では1968年の改訂版が広く用いられています。
 本日、はその中から「ギリシャ奴隷の踊り」「商人達の入場」「ローマ伎女達の踊り」「ジェネラル・ダンス」「フリーギアの踊り」「エジプト少女の踊り」「若きトラキア人の剣舞」「フリーギアとスパルタクスのアダージョ」「カディスの娘の踊りと反乱軍の接近〜スパルタクスの勝利」を抜粋して演奏します。

勝手にシンドバッド
 誰もの耳に残る始まり「ラララ・・・・・・♪〜」  誰もの心に残る歌詞「今 何時っ?そーねだいたいねー!」
この曲で鮮烈デビューを果たしたサザンオールスターズですが、デビュー当日にメンバー全員に仕事がなかったことは有名な話です。某番組に、ジョギパン姿で登場したのにもサザンのユニークさが出ています。
 2000年には『TSUNAMI』が大ヒットし、第42回日本レコード大賞を獲得したのは記憶に新しいと思います。今年の6月25日でデビュー25周年。ファンの要望により再販され、オリコン初登場1位となりました。

キャラバンの到着
 ジャズピアニストとして知られる映画音楽の巨匠ミシェル・ルグランの作品で、1966年に公開されたミュージカル映画『ロシュフォールの恋人達』の中の1曲です。この映画は南仏の小さな港町ロシュフォールで繰り広げられる恋物語で、テンポの良い歌曲をふんだんに使った意欲的なフレンチミュージカルです。最近この曲は、自動車のCMに使われていたので、そちらで耳にした方も多いと思われます。
 今回演奏するのは、快速なテンポのジャズ・ワルツにのせた美しいメロディーがとても印象的で、オーケストラとコーラス、そしてジャズアンサンブルが交錯する原曲の雰囲気を生かしたままに再編成したアレンジです。アメリカのジャズ作品とは違った雰囲気を持っています。お楽しみいただけること間違いなしです!

時の流れに身をまかせ
 テレサ・テン(1953〜1995)は台湾出身の大歌手。日本では演歌歌手と呼ばれたりしますが、アジア全域ではポップシンガーとして知られています。日本で74年にデビューし、2枚目の『空港』で日本レコード大賞新人賞を受賞します。後に偽造パスポート事件のため日本での活動をやめアメリカへ渡りますが84年から日本での活動を再開します。円熟した歌で、『つぐない』『愛人』と人々を魅了し、『時の流れに身をまかせ』が日本で最大のヒットを記録しました。
 天安門事件以降は、歌手活動から遠ざかりパリに移住していましたが、95年5月8日休養先のチェンマイで急死してしまいます。しかし、その優しい人柄と美しい歌声は今でも愛され続けています。

ディズニー・プリンセス・メドレー
『美女と野獣』・・・・・・・・・・・・・ロマンチックなホールで踊る2人を見つめながら、ポット夫人が歌う主題歌。アカデミー賞を受賞しました。(美女と野獣)
『いつか王子様が』・・・・・・・・・・・王子様が迎えに来ることをこびと達に語りながら白雪姫が歌います。(白雪姫)
『夢はひそかに』・・・・・・・・・・・・毎日こき使われるシンデレラが夢はいつか叶うことを信じて、動物たちと一緒に歌います。(シンデレラ)
『いつか夢で』・・・・・・・・・・・・・夢で会った王子様を想いながら歌うオーロラ姫。途中で歌声に惹かれてフィリップ王子がやってきます。(眠れる森の美女)
『パート・オブ・ユア・ワールド』・・・・人間界へのあこがれと王子様への恋心を歌うアリエルのバラードです。(リトル・マーメイド)
『ひとりぼっちの晩餐会』・・・・・・・・ベルを歓待するウェルカム・ソング。(美女と野獣)
『フレンド・ライク・ミー』・・・・・・・魔神ジーニーの自己紹介ソング。(アラジン)
『アリ王子のお通り』・・・・・・・・・・王子に変身したアラジンの行進を盛り上げながら、ジーニーが歌います。(アラジン)
『ホール・ニュー・ワールド』・・・・・・魔法のじゅうたんに乗ってロマンチックな時を過ごすアラジンとジャスミンのデュエットです。(アラジン)
本日は、ウインドオーケストラを代表するプリンセス(?)たちがソロをつとめます!