第34回定期演奏会
the 34th concert

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以降

平成16年12月5日(日)
新潟県民会館 大ホール

指揮:小林 禎

 

ゲスト 
作曲家
高橋伸哉氏 (高橋伸哉ホームページ)

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プログラム 


第1部 クラシックステージ
交響的序曲 J.バーンズ作曲   解説
スラブ舞曲第二集より第二曲 A.ドヴォルザーク作曲   解説
変容 O.レスピーギ作曲   解説

第2部 高橋伸哉特集
行進曲「K点を越えて」 高橋伸哉 作曲   解説
ゴールド・ラッシュ! 高橋伸哉 作曲   解説
ジェイディリュージョン 高橋伸哉 作曲   解説
写楽 高橋伸哉 作曲   解説

第3部 ポップスステージ
パイレーツ・オブ・カリビアン     解説
新選組!     解説
冬のソナタ     解説
松健     解説

楽曲紹介 


交響的序曲J.バーンズ)
 この曲は、アリゾナ州立大学でのアメリカンバンドマスターズ協会の大会に向けて、当時の空軍バンドの指揮者だったColonel James M. Bankhead空軍大尉の依頼を受け作曲された。大尉はこの大会で演奏する「ロマンティックで長い序曲」をバーンズに希望した。1988年、依頼を受けたバーンズはずっと作曲を進めてきたが、1990年に一度書き上げたものの、どうしても気に入らずゴミ箱へ捨ててしまう。そして、もう一度最初から作曲をしなおし、なんと約2週間で一気に書き終えてしまった。そうして出来た曲が『交響的序曲(シンフォニック・オーバーチュア)』である。
 「私は心よりあなた方がこの曲を気に入ることを望んでやまない。最初に作曲し、ゴミ箱に捨てたものよりもずっとすばらしい曲である。」とバーンズ自身が語っている。
 華やかなファンファーレで始まるこの曲は、その後1991年にアメリカ空軍の50周年記念を祝う式典で演奏され、以来様々な記念式典で演奏されるようになった。
 私たちはこの曲を親しみを込めて、“シンフォニックお婆ちゃん”と呼んでます。

スラブ舞曲第二集より第二曲(A.ドヴォルザーク
  ドヴォルザークは、1841年、チェコの首都プラハから30kmほどのネホラゼヴェスに生まれた。人口500人程度の村で、彼の家は肉屋兼民宿であった。
 『スラブ舞曲』は、第一集と第二集のそれぞれ8曲の計16曲より出来ている。なかでも、有名なのは、今回演奏する第二集第二番ではないだろうか。
 第一集は、1878年、ドヴォルザークが36歳のときの作品で、出版業者ジムロック社にブラームスの『ハンガリー舞曲集』に相応する作品の依頼を受け作曲された。完成した『スラブ舞曲』第一集が大成功したことにより、ジムロック社は第二集を作曲するよう懇請した。
 はじめ乗り気ではなかったドヴォルザークだが、1886年6月、急に作曲の意欲が湧き、約1ヶ月でピアノ二重奏の楽譜を完成させ、翌年には、管弦楽用に編曲された。
 この第二集では、味わい深い旋律やつややかな和声的処理など、第一集には見られぬ美しさがある。また、陽気で情熱的なものや甘美でロマンティックなものなど、色々な情景や心情を取りまぜ、多彩で豊かな舞曲集となっている。

変容(O.レスピーギ)
  レスピーギは、1879年、ボローニャに生まれた。地元の音楽学校でヴァイオリン・ヴィオラを学び、1900年にペテルブルグの歌劇場のヴィオラ奏者となるが、その時にR.コルサコフの音楽に魅せられ、彼のもとで管弦楽法の作曲を学んだ。レスピーギの色彩豊かなオーケストレーションや感覚的なハーモニーはこの影響があるといわれる。
 1913年にはサンタ・サンチェリア音楽院の作曲家教授に就任、1919年弟子のエルサと結婚。1924年には音楽院の院長となるが2年後に退任する。作風としては、R.コルサコフ以外にR.シュトラウスの作品からも何らかのインスピレーションを受けているようである。ドビュッシーの印象主義的なものも取り入れた曲を書く一方、音楽院に保管されていた古い楽曲を研究し、グレゴリオ旋律や教会旋法を用いた独特な作品も数多く残している。
 近代イタリアの作曲家の中で最も有名になった理由に、様々な事象や印象を描き出す、優れた管弦楽法と流麗で美しく分かりやすい旋律があげられる。
 この曲は、テーマと12の変奏からなる曲である。一つのテーマが様々に形を変えながら繰り返されている。

行進曲「K点を越えて」(高橋伸哉)
 1999年の吹奏楽コンクール課題曲で大ヒットした曲である。この年の夏から秋冬にかけて、日本全国で演奏された。楽曲名にはスキー・ジャンプ競技での大飛行の結果、今や感動を呼び込む言葉ともなった「K点」というキーワードが使われているが、「K点」の「K」は「危険」の「K」ではなく、ドイツ語のKritisch Punkt(極限点)の頭文字である。
 ちなみにこの年の課題曲は、 
  T.マーチ・グリーン・フォレスト(内藤 淳一) 
  U.レイディアント・マーチ(今井 聡) 
  V.行進曲「エンブレムズ」(正門 研一)
  W.行進曲「K点を越えて」(高橋 伸哉) 
でしたが、皆さんは覚えていますか? 
 新潟ウインドオーケストラでも1999年春の定期演奏会のアンコールで『K点を越えて』を演奏しました。(残念ながらその年のコンクールでは、課題曲は『レイディアント・マーチ』でした。)

ゴールド・ラッシュ!(高橋伸哉)
 ゴールド・ラッシュとは、新しく発見された金鉱に、金に魅せられた人々が殺到することをいう。他に、国際金融市場で金に対する買いが殺到する、という意味もある。
 19世紀、アメリカやオーストラリアで金が発見され始めた。中でもすごかったのは、1848年〜1853年にアメリカ、カリフォルニアで起こった大ゴールド・ラッシュだ。カリフォルニアで発見された金鉱に、この間、国内外を問わず
25万人のも人が押し寄せ、約200兆円分の金が発掘されたという。
 ところで、日本の金山で有名なのは、もちろん佐渡金山である。佐渡金山は徳川幕府時代の財政の要であった。相当昔の話のようだが、つい平成元年まで採掘されていた金山なのだ。坑道を観光できるので、佐渡の目玉観光スポットとして賑わいをみせている。
 もし、金鉱や金山で神々しく光を放つ金の粒を見つけたら、あなたは夢中にならずにいられるだろうか。

ジェイディリュージョン(高橋伸哉)
 この作品は、新潟県立糸魚川高等学校吹奏楽部の創部40周年を記念して委嘱された、中編成用吹奏楽作品である。曲名の『ジェイディリュージョン(Jadillusion)』とは、翡翠(Jade)と、幻想や幻影を意味するイリュージョン(Illusion)とを合わせた高橋伸哉氏独自の造語である。翡翠の持つ神秘的な色彩感やエネルギー、幻想性などをイメージして名付けられた。
 翡翠とは、つやのある緑色の硬玉、または、硬玉と軟玉の総称で、主に翡翠輝石からなり、美しさをカワセミの背にたとえた名である。古来から装飾品に多く用いられ、主産地はミャンマー・中国、そして日本では糸魚川市小滝川付近が特に有名である。

写楽(高橋伸哉)
 東洲斎写楽(生没年不詳)――寛政6年(1794年)5月からの10ヶ月間で140点余の浮世絵作品を残し、忽然と姿を消した謎の天才浮世絵師である。『写楽』は2003年大津シンフォニックバンドの委嘱作品として作曲された。写楽の絵柄には、役者絵 相撲絵、武者絵などがあるが、この曲ではその中の6点の浮世絵作品をテーマに、四部構成で出来ている。
 曲の冒頭では名優「市川鰕蔵の竹村定之助」(左画上)の風格が感じられ、後半の第四部で出てくる旋律は、浮世絵「三代目大谷鬼次の奴江戸兵衛」(左画右下)から、大きく広がった5本の指を表現するため、5拍子のリズムでスピード感を表している。
 この曲には「ツケ」という打楽器が効果的に使用されている。と、いっても「ツケ」とは本来、楽器名ではなく「柝(き)」(または「ツケ柝」)を「ツケ板」に打ち付けたときに発生する音自体をいう。この「ツケ」を担当する人を「ツケ打ち」という。「ツケ」とは歌舞伎における一種の音響効果の一つなのだ。
 一体どのような音がするのかというと、この曲中では「パチン」と勢いのある衝撃音だ。4分の5のリズムに合わせて曲をより印象づけている。
 また、「ツケ」の音は役者の動きを表しており、役者が「見得(みえ)」を切る際の演技を目立たせたり、人の歩行、物の落下音、立ち回り等々、どれも演技をクローズアップさせる効果がある。
 曲の終わりには、似たような楽器で一打するところがあるが、それは「拍子木」というもので、曲をしっかりと締めくくっている。ぜひ曲の最後にも注目して欲しい。

パイレーツ・オブ・カリビアン
 昨年公開されたジョニーデップ主演のディズニー映画「パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち」からメドレーでお届けします。
 カリブ海にある港町ポートロイヤル。美しい総督の娘エリザベス(キーラ・ナイトレイ)は、黄金のメダルを大切に身につけていた。それは子供の頃、大破した船の近くに漂っていた少年、ウィルから手に入れた物だった。
 ある日、町は火の海と化す。海賊キャプテン・バルボッサ(ジェフリー・ラッシュ)たちに襲われたのだ。成長したウィル(オーランド・ブルーム)は、勇敢に敵に立ち向かうが、恐ろしいことに海賊たちは心臓を剣で貫かれても決して死ぬことはなかった。
 また、バルボッサたちの目当ては意外にも、町の財宝ではなくエリザベスの黄金のメダルにあった。海賊たちはメダルごとエリザベスをさらっていってしまう。ウィルは、想いを寄せる彼女を救うため、バルボッサの過去を知る一匹狼の海賊ジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)と手を組む。ジャックいわく、バルボッサたちは呪いをうけ、月の光をあびると忌まわしい姿、生きる屍になってしまうというのだ。その呪いを解くにはエリザベスの黄金のメダルが必要だと…。
 今回演奏するのは、ジャックと海賊たちの戦いの場面などでかかっている曲です。ハラハラドキドキ感を一緒に楽しみましょう!

新選組!
 新選組とはなんぞや、と思う方もなかにはいらっしゃると思います。簡単にいうと、いわば国を守る「警察」です。決して、テロリストや暴力集団ではないですよ。新選組は、京都市中治安の任に当たる人たちのことで、朝廷から「新選組」と名乗るよう特命を受け、文久3年(1893年)3月13日に誕生しました。
 どんな人たちがいたかというと、主に局長の近藤勇、副長の土方歳三が有名ですね。新選組の多くの隊士が生まれたのは京都ではなく江戸でした。沖田総司や土方歳三はもともと、近藤勇の剣術道場の門下生で、その他の隊士の多くは農民や浪人だったそうです。
 近藤は新選組の制服として「ダンダラ模様の羽織」を作りました。これは、歌舞伎の「忠臣蔵」からとったといわれています。また、旗も作り、「誠」という字を刻みました。
 現在、NHKで三谷幸喜脚本、SMAPの香取慎吾主演で大河ドラマ「新選組」をやっていますね。もうすぐ最終回ですが、みなさんはご覧になっていますか。

冬のソナタ
 チョン・ユジン(チェ・ジウ)は春川高校に通う女子高生。ある朝、遅刻しそうになったユジンは、バス停まで走っていた。なんとかバスに間に合ったが、幼馴染みのキム・サンヒョク(パク・ヨンハ)は乗りそびれてしまう。バスの中、見知らぬ少年の肩に寄りかかり眠ってしまったユジンは、降りるバス停を乗り過ごし、結局遅刻をしてしまう。
 その日の朝礼で、ソウルから転校生が紹介された。その転校生こそ、朝バスの中で出会った少年、カン・ジュンサン(ペ・ヨンジュン)であった。
 いつからの時を過ごし、2人は恋に落ちる。しかし、突然の2人の恋に悲劇が訪れる。
 10年後、設計事務所ポラリスで働くユジンは、サンヒョクと婚約。幸せな毎日を過ごしていた。そんなユジンの前に、ジュンサンと瓜二つのイ・ミニョンが現れて・・・。
 最近の韓流ブームの引きつけ役になった「冬のソナタ」ですが、みなさんはご覧になったでしょうか。ドラマもそうですが、主題歌にも注目が集まりました。今回演奏するのは、歌手Ryuが歌う、ドラマの主題歌「はじめから今まで」です。この曲を聴いて、また「冬のソナタ」の世界にひたって下さい。

松健
 オレーオレーマツケンサンバ〜♪オレーオレーマツケンサンバ〜〜〜♪
みなさんも一度は聴いたことがあると思います。そう、松平健の「マツケンサンバU」です。松平健の公演会場でしか手に入らなかった、噂の「マツケンサンバU」が一般発売されて、一気に大ブレイクしました。軽やかなラテンのリズムにのせて夏の恋を歌い上げるこの曲を聴くと、自然と体が動いてしまうという人もいるのではないでしょうか。
 きらびやかな衣装を着た腰元ダンサーズを引き連れて華麗に踊る、さらに輝く黄金の衣装を着たマツケンの右に出る人は、果たしているのでしょうか。そういえば写楽の浮世絵にも少し似ていますね。
 今月には、振り付け完全マニュアルDVDとリミックスを発売し、紅白歌合戦にも出場決定と、止まるところを知らないマツケンフィーバー。サンバのリズムに合わせて、私たちと一緒に盛り上がりましょう!